[気になる中国企業]パリオリンピック・スポンサー企業

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雑誌「財経」に、2024パリオリンピックにスポンサー企業、又はプロバイダーとして参画した中国企業、及び協賛・協力内容等が掲載されていました。

掲載リストを日本語化してみました。

国際的なスポーツイベントですので、スポーツアパレル、スポーツ関連用品の企業が多く、以下リストではスポーツ非関連企業、関連企業の順で紹介いたします。

スポンサー企業リスト

企業名簡易説明オリンピック協賛内容業績等
アリババ
(阿里巴巴)
1999年、杭州で創立。
EC、クラウド、物流、出前、映像エンタメ事業を展開。
全球頂級賛助商(グローバルトップスポンサー)、クラウド及び電子商務の独占パートナー企業。年商9411.68億元、純利益713.32億元(2024年)
時価1.47万億香港ドル
蒙牛乳業1999年、内モンゴルで創立。乳製品大手。グローバルトップスポンサー。年商986.2億元、経営利益61.7億元
時価515.52億香港ドル
伊利股份1999年、内モンゴルで創立。乳製品大手。中国体育代表団公式乳製品パートナー。年商1261.79億元、純利益104.29億元
時価1597.25億元
盼盼食品1996年、福建省晋江市で創立。膨化食品、烘焙食品、飲料品などのメーカー。中国代表団公式スポンサー。
艾比森2001年、深圳で創立。LEDディスプレイを生産。ディスプレイ器材の供給。年商40億元、純利益3.16億元
時価42.9億元
哈尔斯1995年浙江省永康にて創立したキッチン用品メーカー。傘下のSIGGブランドで代表選手、メディア、ボランティアに特製カップを提供。年商24億元、純利益2.5億元
時価30.78億元
年商・純利益は記載のない企業については2023年のもの。

スポンサー企業(スポーツ関連企業)

企業名簡易説明オリンピック協賛内容業績等
安踏(ANTA)1991年、福建省晋江市で創立。安踏以外に、斐楽、迪桑特、可隆体育、斯潘迪などのブランドを持つスポーツアパレル企業。2024-2027年・IOC公式スポーツアパレル供給企業、中国体育代表団受賞ユニフォームスポンサー。年商623.56億元、純利益102.36億元
時価1985.67億香港ドル
李寧(LINING)1990年創立の李寧ブランドを主に展開するスポーツアパレル企業。卓球、飛込、射撃競技のユニフォームスポンサー。年商275.98億元、純利益31.87億元
時価377.33億香港ドル
匹克(PIKE)1989年、福建省泉州創立のスポーツアパレル企業。ブラジル、フィリピン、ベルギー、セルビア、スロベニア、ニュージーランドなど11カ国の周辺用品スポンサー。
特歩1987年、福建省泉州で創立。特歩以外に、索康尼、邁楽、蓋世威、帕拉丁などのスポーツブランドを展開。ブレイキング周辺用品スポンサー。年商143.46億元、純利益10.3億元
時価124.29億香港ドル
比音勒芬2003年広州で創立したゴルフアパレル企業。中国ゴルフ代表チームのユニフォームスポンサー。年商35.36億元、純利益9.11億円
時価124.13億元
英利奥2007年、河北省石家庄で創立した、運動用床板メーカー。卓球、3人制バスケの床板を供給。
双魚1954年、広州で創立。卓球やバドミントンなどの器材を扱う。卓球ボールの独占供給企業。
紅双喜1959年、上海で創立。卓球、バドミントン、サッカーなどの製品を扱う。卓球台、バドミントン器材を供給。
張孔杠鈴
1983年、河北省で創立。重量挙げ器材、設備関連サービス。重量挙げ器材の独占供給企業。
舒華体育1996年、福建省晋江市で創立。トレーニング器材メーカー。中国体育代表団公式トレーニング器材供給企業。年商14.22億元、純利益1.29億元
時価31.74億元
泰山体育1978年、山東省楽陵市で創立。スポーツ器材、マイナスイオン芝生、炭素繊維自転車などを扱う。レスリング、柔道、自転車、トライアスロン、ボクシング、テコンドー、体操などの器材供給企業。
年商・純利益は全て2023年のもの。

この中では、アリババは企業規模としても突出しており世界的にも有名な企業ですが、スポーツアパレルの安踏、李寧、匹克、特歩なども、いずれも創業から30年以上を経て近年知名度が上がっているように思います。

記事の中では、卓球台、バドミントン器材を供給した紅双喜の楼総経理の談話が紹介されており、オリンピックにおける中国の存在感が増している背景として、まず代表チームの金メダルの数が開催ごとに増えていること、そして中国企業の資金面でのサポート、機材面の供給量の充実、すなわち中国の国力の増強を挙げていました。

(参考)中国代表団・受賞式用ユニフォーム

後日、安踏(ANTA)店舗にディスプレイされていた中国代表団の受賞用ユニフォームを見てまいりました。

店舗正面入り口から入店してすぐ、最も目立つ場所にディスプレイされていました。
肩から袖口にかけて、龍の鱗がデザインされています。
ファスナーの引き手は龍の首をモチーフにしているようです。下止めパーツには、YKKの刻印がありました。国産メーカーではないのは意外な気もします。

安踏は、スポーツアパレル企業の中でも特に近年成長が著しく、別記事で取り上げました。

同社プロフィール、近年のグリーン製造取り組みについて取り上げておりますので、よろしければ以下のリンクからご覧ください。

[中国マーケティング見聞]スポーツアパレル『安踏(ANTA)』のグリーン製造取り組み

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