[中国景況感]訪日客の消費事情(買うべき物、二重価格)

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中国人旅行客が日本で買うべき物。

中国の旅行好きインフルエンサーの方が、「日本で買うべき物」として以下のようなリストをまとめていました。

  • ハーゲンダッツ(数元〜10数元程度)
  • ユニクロ、GU(セール時はニット製品が150元、UVカット製品50〜60元)
  • 牛乳(1L約10元)
  • ポラロイド用写真用紙(一箱50数元)
  • 無印良品(各種小物、中国国内より低価格)
  • 1dayタイプのコンタクトレンズ(中国国内の半額程度)
  • アークテリクス(中国国内の6〜7割程度)
  • ヘレナルビンスタインのリプラスティ R.C. デイ クリーム
  • インスタントカメラ
  • Lululemon(トレーニングウェア・中国国内の7割程度)

「牛乳」など日本で消費するしかないものも含め、「お土産用」ではなく、日本で買うと「お得感」があるものをリストアップしているものと思われます。

また、記事には上記以外に「日本滞在時に体験して欲しい(=お土産にはできない)」ものとして、寿司や焼肉などの日本料理、またスターバックスの日本国内限定の味なども紹介されています。これらの商品は、「安い」というほかに、「日本にしかない」という「レア感」も魅力の一つのようです。

一人のインフルエンサーの方(原文はこちらの記事を参照)がまとめたものですので普遍性があるとは言えないでしょう。

しかし、筆者も普段中国で生活していると、ユニクロや無印良品で商品を手にとっても、日本滞在時に買った方が安く済むと思い直し商品棚に戻すことがしばしばです。

確かに、日本国内の方がお得感があります。

訪日客への二重価格。

一方、最近日本国内でしばしば見かけるのが、訪日客向けには日本在住者向けよりも高い価格設定で販売を行う、「二重価格」に関する報道です。

筆者が見かけた報道では、例えばある海鮮バイキングのお店で、日本在住者に対しては5,980円で食べ飲み放題のコースを提供し、訪日客に対しては6,980円で提供しているということでした。

そして、訪日客はこの価格の差を受け入れ、特に問題は起きていないとのことでした。

店舗側の値段差に関する説明としては、「接客コスト」の差ということで確かに理に叶っているものの、店舗側も昨今の円安の状況や、訪日客の購買力を鑑み、適正価格を考え直すケースが増えているものと思われます。

なお、これは余談かもしれませんが、日本ではまだまだ導入が進んでいないものの、中国ではレストランに入ってもスマホでメニューを見てオーダーし、決済まで完結できますので、店員さんとの接点がほとんどない状況があります。

仮に日本でもこのようなインフラが整った場合、上記の「接客コスト」という説明では値段差の部分は説明できなくなるでしょう。

近い将来、訪日客向けに値段差をつけた店舗でインフラ整備が進んだ場合、価格設定をどう変えるべきなのか、そのような議論も起きるかもしれません。

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