[中国マーケティング見聞]cotti coffee(コッティ)の攻勢。

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cotti coffee(コッティ)のセカンドブランド「Tea Cat(茶猫)」

店舗数拡大を続ける中国コーヒーチェーンの中で、cotti coffee(コッティ/库迪咖啡)の動きが活発化しているようです。

今年の2月にはロボットを導入した新店舗「Tea Cat(茶猫)」を北京で開店させたのを皮切りに、上海、南昌(江西省)、武漢(湖北省)、西安(陕西省)などに展開しています。

北京の「Tea Cat(茶猫)」1号店では、初日に900杯の売り上げ、二日目に1500杯の売り上げを記録したようです。

スピーディーな商品提供、口コミも概ね好意的。

実際に上海・徐家汇TPY中心店で「Tea Cat」店舗を訪ねてきましたが、賑わいは一段落したのか週末の午後にしては注文客はそれほど多くなく、余裕を持って注文、見学できました。

注文するとロボットが稼働します。
ミルクティーの液体が注がれたカップが、小型のベルトコンベアに乗せられます。
氷を入れる。
仕上げ工程は従業員が担当。
近未来な雰囲気を漂わせる銀色のカップ。

オーダーしてから商品が提供されるまでは、約3分ほどでした。

提供時間は商品により異なり、「2分弱で提供された。」と口コミサイトに書かれている方もいました。

口コミは概ね「味はいい。」「満足。」「今後の更なる改善に期待。」など好意的なものが多く、また、ロボットの動作を撮影して動画付きでSNSにアップする消費者も多いようです。

5月まで続く値下げプロモーション。

上記画像の通り、仕上げの工程〜「氷の投入」、「蓋の取り付け(カップシール機へのセット)」、「容器についた水滴の拭き取り」などは人の手を借りる必要があります。

また、繊細な工程に加え、メニューに対する質問、アプリを使ったオーダーへの質問なども従業員が対応する必要があり、あくまで『人とロボットの協業』を掲げながら、ロボット導入店舗「茶猫」の店舗数を増やしていく計画と思われます。

cotti coffeは全世界の店舗数が7000店舗を超えたとして世界的に値下げプロモーションを展開しており、中国では現在「一杯9.9元(約210円)」で全てのメニューを頼むことができます。

cotti coffeeと言えば、店舗数世界一位のluckin coffee(ラッキン/瑞幸珈琲)の創業者がluckinを退任した後に立ち上げたコーヒーチェーンである事は有名ですが、cottiの活発化する動きに対するluckinの動向にも注目したいと思います。

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