[中国マーケティング見聞]金(ゴールド)市場の盛り上がり。

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金(ゴールド)の購入が加速している。

中国で金(ゴールド)の購入が加速していると、日本でもさまざまな媒体で報じられています。購入加速の背景としては、やはり米国との関係悪化や景気不安(不動産市場の悪化、株価の低迷など)。

中銀(中国人民銀行)から個人のレベルまで購入が加速しており、2023年の純購入量225トンは、前年比3割増で、中国のデータを確認できる過去40数年で最大規模だったようです。

中国国内での報道。

同様のニュースは当然中国国内でも報じられています。

日本での報道と同様に、中国の旧正月(春節:今年は2/9〜15)期間中、消費者の購買意欲が高まったとし、ジュエリー店で金製品を購買する消費者の声や、中国黄金協会など専門家の分析が紹介されています。

購入背景としては確かに景気不安による実物資産への投資意欲の高まりはあるものの、一方で、近年では金加工技術の向上やデザインの多様化により若年層のニーズを掴み、商品としての魅力の向上もあるようです。

購入熱は第1四半期がピークか。

中国の報道によると、中国黄金協会の分析として、2023年の第4四半期は第3四半期との比較で金装飾品の需要は4%減少しており、2024年通年の需要について楽観視はしていないようです。

旧正月の需要が好調であることは例年通りと言えるので、今後、金価格に上昇気配が見えた時に果たして金への購入熱は続くのか?

筆者も知人(金融業界)にこの金の購入熱についてヒアリングしてみたところ、「中国人は価値が上がっているものに投資する。逆に、下がっているものには投資しない。」そうです。(もっとも、日本人の国民性としても、”熱しやすく冷めやすい”とはよく言われるところですが。)

中国の金(ゴールド)投資、引き続き気にしたいと思います。

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