[中国マーケティング見聞]国慶節のユニークなプロモーション。

ブログ

大手アパレル「波司登」のプロモーション。

中国では大型連休「国慶節」が始まり、ショッピングモールなどで各種プロモーションが始まっています。

大手アパレル「波司登(以下、ボストン)」の路面店で、巨大なマスコットキャラクターと伝統工芸「糖人」を使ったプロモーションが目を引きました。

「糖人」は、中国北部の伝統工芸で、砂糖液に息を吹き込んだり、こねたりひっぱったりして動物などの形に成形していく飴細工です。(以下2枚目の画像)

ダウンジャケットで有名なアパレル企業「波司登」。

ボストンは、近年売り上げが200億元(約4000億円)に迫る、ダウンジャケットを主力商品とするアパレル企業です。

※2022年3月決算の売上199.9億元・利益25.4億元、2023年3月決算の売上191.6億元・利益24.4億元(出典:新浪財経港股)。

中高級路線を目指すブランド戦略を採用しているようで、2022年9月からは、北京冬季五輪のフリースタイルスキー女子ビッグエア・金メダリスト谷愛凌(グー・アイリン)選手を起用したこともニュースになりました。

最近、上海市内で谷選手の広告を街中でよく見かけます。(以下1枚目の画像が谷選手)

国慶節ならではのプロモーションか?

ボストンの店舗は以前より垢抜けた感じで、米国出身の金メダリスト・谷愛凌選手を起用したことからも、ブランドイメージをより洗練としたものに変えていきたい戦略のように思います。

しかし一方で、伝統工芸「糖人」で店舗に人を引き寄せようとするあたりがユニークだと思いました。店舗周辺は、国慶節でいつも以上に買物客が多く、マスコットに引き寄せられる子供、そしてその家族がスマホでマスコットとの2ショット写真や、「糖人」を撮影していました。

また、「糖人」を作ってもらうにはボストンのアプリ(チャットアプリWe Chat内のミニプログラム)登録が必要でした。もし「糖人」が不要な場合は、クジで別途ハンドクリームやレゴブロックのプレゼントもありました。

これらのプロモーション、直接売上につながっているのかどうかは不明ですが、周囲の路面店との比較では明らかに人目を引いて買物客が群がっていました。

国慶節期間にユニークなプロモーションを街中で見かけたらまた紹介したいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました